平素は、岩手大学人文社会科学部宮沢賢治いわて学センターの活動にご理解、ご支援、ご協力を賜り感謝申し上げます。
当センターでは、2019年4月に発足後、ほぼ隔月のペースで、宮沢賢治関係や岩手関係のトピックをテーマとする研究会を開催して参りました。
また、この研究会活動の一環として、シンポジウムも年1回のペースで開催してきており、2021年3月に1年遅れで第1回シンポジウム「地域・賢治・演劇」を開催して以降、2022年3月に第2回「盛岡藩の言論と出版」、2022年11月に第3回「宮沢トシ没後百年」、2024年3月に第4回「岩手の方言と郷土教育資料」、と「賢治学」「いわて学」関連のテーマを交互に開催してまいりました。
第5回となる令和6年度のシンポジウムは、「賢治学」の年ということで、宮沢賢治『春と修羅』および『注文の多い料理店』刊行100年を記念して、日本比較文学会東北支部との共催で「賢治学+比較文学」というテーマで、下記のとおり開催させていただくこととなりました。
第一部は講演で、この春長年の宮沢賢治研究を通した日印文化交流への貢献が評価され旭日中綬章を授賞された、現在国際交流基金日本研究フェローで岩手大学客員研究員のP. A. ジョージ氏に加え、東北大学名誉教授で比較文学の専門家である佐藤伸宏氏に、それぞれ「注文の多い料理店」および『春と修羅』関連のトピックで御講演いただきます。
また第二部は研究発表で、盛岡大学で地元・石川啄木を中心に研究を続けてこられた塩谷昌弘氏の宮沢賢治短歌に関する報告に加え、比較文学関係の報告3本が続く質量共に充実した内容となっております。
ふだん接することのあまりない比較文学的知見に触れることができる貴重な機会となっておりますので、ぜひ多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
なお今回は、9月の第28回研究会に続き、ハイフレックス形式(対面+オンラインの併用)開催となります。オンラインでの参加が不便な方々は、会場へお越しいただければ幸いです。
記
【名称】:岩手大学人文社会科学部【宮沢賢治いわて学センター】第5回シンポジウム
【テーマ】:
「賢治学+比較文学」【日時】:令和6(2024)年
11月30日(土)13:00~17:30
【実施方式】:ハイフレックス方式(オンラインと対面の併用)
【内容】:
*開会挨拶:横山 英信 氏(当センター長/岩手大学人文社会科学部長・教授)
《第1部》講演(13:05〜15:05)
・「
「注文の多い料理店」の語る教訓:一考察」
P. A. ジョージ 氏(インド国立ジャワハルラル・ネルー大学名誉教授/岩手大学客員研究員)
・「
宮澤賢治「永訣の朝」を読み直す ──翻訳を経由して──」
佐藤 伸宏 氏(東北大学名誉教授)
〜(休憩10分)〜
《第2部》研究発表(15:15〜17:20)
・「機会詩としての宮澤賢治短歌──歌壇における『ゲーテとの対話』受容と関連させて──」
塩谷 昌弘 氏(盛岡大学文学部准教授)
・「翻訳における原文使用率について──西川満訳『西遊記』を中心に──」
井上 浩一 氏(東北大学大学院国際文化研究科GSICSフェロー)
〜(休憩5分)〜
・「日本語に翻訳されたブラジル文学とその影響に関する考察」
Chaves Goncalves Pinto, Felipe 氏(筑波大学大学院人文社会科学研究群院生)
・「村上龍『69 sixty nine』論──J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』との比較をめぐって──」
クラヴェツ マリヤ 氏(東北大学大学院文学研究科院生)
・司 会:仁平 政人 氏(東北大学大学院文学研究科准教授)
*閉会挨拶:加藤 健司 氏(日本比較文学会東北支部長/山形大学人文社会科学部教授)
・総合司会:木村直弘(当センター副センター長/岩手大学人文社会科学部教授)
【対象】:一般、学生、教職員、研究者
・参加費無料、要参加申込
【申込方法
】:以下の必要事項を入力して送信いただくと、
自動的に研究会当日のアクセス情報が登録メールアドレス宛てに届きます。
(メールアドレスに誤記がありますと、自動返信が届きませんので、ご注意ください。)
【問合先
】: 岩手大学人文社会科学部【宮沢賢治いわて学センター】
Phone: 019-621-6672 / Fax:019-621-6715 / E-mail:
kenji@iwate-u.ac.jp URL:
https://jinsha.iwate-u.ac.jp/iwategaku-center*イヴェントURL:
https://www.iwate-u.ac.jp/info/event/2024/11/006443.html 以 上