森と踊るはこれまで5年にわたり、生物多様性の第一人者である坂田昌子さんに、私たちの施業山林で植生調査をお願いしてきました。
今回、その坂田さんから植物が示すその場所の土中環境や森の健全度、何をするとどんな変化が生まれそうかなどを紐解く智慧を学びながら、実際にその場に適した造作を一緒に実施実践する機会を設けます。
植物や昆虫、鳥などの生き物は、私たちにその場所の環境や状況を教えてくれます。
ただ、植生はじめ生き物同志の連関がよほど分かっていないと、なかなかその貴重なサインも読み解けません。
僕も山林での土中環境改善などに取り組んでいますが、悩んだり、なかなか思う様な変化が現れなかったりするとき、その場、そのタイミングで何をしたらいいかを坂田さんから教えてもらい、間違ったことをしていたと気付かされることもあります。
セオリーの大枠は同じでも、微妙な違いを理解して造作するかどうかで大きな違いが出ることは多々あります。例えば、炭を入れるか入れないかという造作ひとつで、その森がどう変化していくかに違いが出ることがあります。それは、炭の有無で、その場所で活躍するのが菌糸になるのか細菌になるのかに影響するからだそうです。
それを、生き物達のサインから手探りで読み解いていくのはなかなか独学では難しいと感じています。なので今回は、坂田さんの豊富な観察経験から学ばせて頂くことにしました。
せっかくの機会なので、森林再生や土中環境改善など実際に取り組んでいる方々を対象に実践的に共に学ぶ機会にします。
じっくり坂田さんから学べる様に参加枠は10名程度で行いますので、関心、興味ある方は早めに申し込みください。
◆対象者
・実際に土中環境に配慮した施業を既に行っている方
・
森林再生や森づくりなどを実践してる方・環境再生に取り組んで行く予定(森林ボランティア等含む)があり、
土中環境の視点を取り入れたい方
※土中環境に興味があって実際にやっているところを見てみたい、という方はまた別の機会にぜひご参加ください!
◆定員
10名程度
◆日時
4月23日(日)10:15〜16:00
◆場所
八王子市上恩方町付近の山林
◆集合場所
西東京バス 恩方中学校バス停留所
◆参加費(事前振込制)
8,000円(切株主及び継続寄付者は7,000円)
※振込先はお申込み後にご案内いたします
※振込確認をもってお申込み完了となります
◆講師 プロフィール
坂田昌子
生物多様性ローカルアソシエーション代表、環境NGO虔十の会代表、CEPAジャパン理事。地元の東京都高尾山の自然保護を行いつつ、生物多様性条約締約国会議や国連持続可能な開発会議などにも継続的に参加。ローカルとグローバルをつなぐ環境活動に力を入れ、日本各地での講演活動や地域の生物多様性保全の取り組みへの協力を行っている。