■講演内容： 2022年末にインドの人口は中国を上回り世界一となった。経済成長も著しく、2050年にはインドのGDP（PPPベース）は米国を抜いて世界第2位となるとみられている。インドの主要な産業はなんといってもITだが、インドは製薬大国でもある。インドの製薬産業は生産量では世界第3位。とりわけジェネリック医薬品に強く、世界の供給量の20%を占めている。最終製品である「医薬品」のみならず医薬品の原薬（ＡＰＩ）も多くを世界に提供しており、中国に次ぐ第2位の輸出国となっている。今回はインドの医薬品原薬メーカー・CADILA PHARMACEUTICALS LIMITEDの日本法人に勤めている三谷様より、インドからのAPI輸入の実態についてお話を伺う。後段では、現在日本のジェネリック医薬品メーカーが抱えている課題と、今後予想されるジェネリック業界の再編にも触れる。
■講師略歴：　大正製薬株式会社・大正富山医薬品株式会社で、臨床試験（治験）、薬事申請、市販後副作用調査を担当。発毛剤「リアップ」においてはプロジェクトリーダーを務め、日本初のダイレクトOTC（医療用医薬品を経ずに一般用医薬品（OTC）とするもの）の承認を得た。現在は、インドから医薬品原薬輸入業務に携わっている。NPO法人リスクセンス研究会、GSEF顕彰（優れた労働安全研修体感・体験施設を顕彰している）担当理事。