【講座の趣旨】
「雨風がやるように人が手を入れていく」大地の再生連携講座で矢野智徳さんがおっしゃる言葉です。ほんらい大地は大気圧を受け呼吸をし、空気がスッと大地に入っていくことで路がつくられ、そこを雨水も辿っていくのだそうです。水脈と呼ばれるその路は、大地に血管のように張り巡らされ、草木の根や虫たちや微生物が、助け助けられながら息づいていきます。
人間の都合や効率のために作られた人工物によって空気や水の流れが詰まりをおこしている状態に気づき、どうすれば再び呼吸できるようになるのか、その仕組みと技術を作業を通して学ぶ機会をいただきました。
詰まりを起こしている大地と呼吸できるようになった大地とでは、雪の積もり方が変わり、その雪が解けた後の大地にも変化が見られます。長沼では前回までの4回の講座を経て大地がどのように変化したのかを確認しながら、更に自然の営みが健やかに回っていくために人ができる手あての仕方を習います。
学びと体験を皆さまと共有できることを心から願っています。
【長沼での講座のご案内】
開催日:2023年10月3日(火) ・10月4日(水)
時 間:9時半~17時(集合時間:午前9時)
場 所:メノビレッジ長沼
夕張郡長沼町東6線北13番地
(長沼スキー場の駐車場から道路を挟んで向かいにある薄黄色の倉庫に集合ください)
連絡先:メノビレッジ 長沼 荒谷(あらたに)明子
電 話:090-1523-2521
メール:
muginotane@gmail.com
【定員】
作業面、交流面から各日30人くらいを定員と考えています。
【受講料】
5,000円/日 以上を目安に、ご負担可能な額でご参加ください。
【昼食の申し込み】
ご希望の方へ地元の食材をふんだんに使用した昼食(800円/一食)をご用意いたします。このフォームからお申し込みください。
【講座の流れについて】
当日は途中のお昼休みを挟んで、森と畑で風や水の流れが滞っている場所を矢野さんの説明を受けながら皆で手入れしていきます。また最初に自己紹介、最後に振り返りの場を持ちます。
講座当日は風読みのような矢野さんのご判断で作業内容や作業場所が決められていくことと思います。スケジュール通りに進まないこともあるかと思いますが、かえってそこを楽しみにする気持ちでご参加いただければと願っております。
【持ち物について】
◯必ず必要なもの
・作業できる格好(藪の中に入りますので長袖・長ズボン、首にタオルをお勧めします)
・沢水に入れる靴
・お弁当(昼食を注文しない場合)
・飲み物(水分は多めに)
・防寒具
・雨合羽(雨天決行です)
・作業用手袋
◯できるだけ持参していただきたいもの
・草刈り鎌(刃がギザギザなノコ鎌がおすすめです)
・移植ゴテ(小さいスコップ)
・剪定ノコ
・筆記用具
◯推奨(お持ちの方はぜひご持参いただけるとありがたいです)
・ミツグワ、剣先スコップ、草刈り機(ナイロンコード式のもの)、チェーンソー、ロープ、ブロア、手ぼうき、熊手
【宿泊について】
遠方よりいらっしゃる方は、宿泊のご相談をお受けいたします(人数によっては雑魚寝に近い形になるかもしれないことをご了承ください)。2,500円を目安にカンパをお願いしております。ご検討される方は、お問い合わせください。
【連携講座について】
矢野さんから、皆さんに可能な限り北海道での講座に通しで参加していただきたいとリクエストいただいています。一つの場所で水脈が復活し本来の流れを取り戻すと、周りにも影響が現れるといいます。そのような場所が増えて三点以上となったとき、今度は全体にまで変化が起こり始めるのだそうです。自分の暮らしの土台が健やかであるかどうかが、全体にどのような意味を投げかけるのか。大きな流れの中で感じる思いを共有することができればと願っています。
今回は、伊達、美深、東川、長沼の四ヶ所で講座が開催されます。複数の現場にご参加いただけますと、大地が変化していく様子をつぶさに体験できる機会となることと思います。
各会場のご案内は「大地の再生 結の杜づくり」https://daichisaisei.net をご覧ください。