保育所・幼稚園・こども園から小学校へ接続する際に、子どもの成長・発達は連続しているにもかかわらず、就学前の教育と小学校の間にギャップがあること、そして、保・幼・こ、小の相互理解が不足していることにより、滑らかな移行とはなりにくいと言われています。この問題を解決するためには、幼稚園・保育所(園)・こども園、小学校との接続を意識した日頃の保育・教育実践や交流活動の実施が求められています。
新学習指導要領の基本方針では、教育基本法等の普遍的な教育の根幹を踏まえつつ、グローバル化や人工知能(AI)の飛躍的な進化等の急減な社会変化を受け止め、主体的に未来を創りだす力を子どもたちに育む教育が目指されています。特に、忍耐力や自己制御、自尊心、コミュニケーション能力といった社会情動スキル、いわゆる非認知能力を幼児期に身につけさせることが大人になってからの生活に大きな差を生じさせると言われており、注目されているところです。
そこで、本セミナーでは、①幼保こ小接続期の表現活動に関する講演を聞き、②すぐに実践に活かせる表現活動を体験した後、③実践者の交流を深め、④小学校、園、養成校の講師のコメントから日頃の保育・教育実践を豊かにするヒントを得て、子どもの主体性や非認知能力を楽しく伸ばす「学び」と「遊び」について参加者と共に探求することを目的とします。