CQはガイドラインの非常に重要な構成要素です。CQ の設定に際しては、臨床現場や一般社会から広く意見を伺うことが大切です。そこで、高血圧の診療に従事する日本高血圧学会の会員の皆様が、高血圧診療に関する意思決定に関する CQ として検討を希望する内容を知る目的で、CQ を公募することとしました。
【CQ とは】診療および治療ガイドラインにおける CQ は、「診療上の重要度の高い医療行為」を明らかにする過程の中で生じる臨床的疑問のことです。例えば、複数の治療選択肢のうち、どの治療がより最適かを問う内容となります。
【CQ を構成する要素】CQ は、PICO、すなわち Patients(今回は、高血圧患者。高齢、慢性腎臓病、糖尿病、心不全など、特定の患者層への限定も可)、Interventions(介入: 検討したい医療行為)、ComparisonまたはComparators(対照:比較対照となる医療行為)、Outcomes(アウトカム:医療行為によって患者に生じうる結果)の4つから構成されます。アウトカムには、予後、治癒、寛解などの有効性(益)のみでなく、医療行為によってもたらされる有害事象(害)も含まれます。
JSH2019に採用されたCQ1~CQ17 、Q1~Q9のうち、修正を行ってJSH2025のCQとして提案される場合は、対応するCQまたはQに修正案の記載をお願いいたします。
※ひとつのCQに対して複数のご提案がある場合、お手数ですが1つの提案毎に送信してください。
※ご検討いただきました案についてお伺いする場合がございますので、メールアドレスはお間違いの無い様ご記入ください。また、提出後に回答の修正が可能です。
<CQ の応募方法>
CQ の文章には、構成する要素(PICO)、検討すべき主要アウトカム(益または害)がわかるように記載してください。
<CQ 記載例>
CQ 降圧治療において、厳格治療は通常治療と比較して高血圧患者の脳心血管イベントおよび死亡を改善するか?
このCQの構成する要素は、P(高血圧患者)、I(厳格治療)、C(通常治療)、O(脳心血管イベント、死亡)になります。