要旨:量子スピン系の研究は、1980年代以降、無機物を主体として精力的に取り組まれてきた。一方で無機物の対称性・安定性の制約により、未だに現実のモデル物質の多様性は乏しい。私たちは、有機ラジカル系の設計性・多様性に着目して独自の物質開発に試みてきた。物理と化学の複合領域においてスピン配列制御という新たな技術を開拓し、量子スピン系の物質開発にブレイクスルーをもたらしている。有機分子特有の低対称性と分子軌道の柔軟性により、これまでに報告されていなかった新たな量子現象を実現することができている。本セミナーでは、強磁場を活用した量子物性の検証を中心に、最近の研究成果を紹介する。
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お問い合わせ: 木村尚次郎