■講演内容:
近年のAI技術の進化は目覚ましく、その中でも生成AIは特に注目されています。画像生成AIや言語生成AIは業務の効率化、新規事業の創出、創造性の向上などを実現する強力なツールとして、各企業の業務に多大なるインパクトをもたらす可能性を秘めている一方で、その活用には法務・知財の視点からの詳細なリスク評価が不可欠です。本セミナーでは、JDLA(日本ディープラーニング協会)の「生成AIの利用ガイドライン」策定にも深く関与した講師が、法務・知財戦略を通じた生成AIの企業内での安全かつ有効な活用方法について、著作権法の観点を中心にお話をします。大まかな内容は「生成AIの利用に必要な法務・知財戦略の全体像」「著作権、個人情報、商標権・意匠権、機密情報、肖像権・パブリシティ権、そして各生成AIサービスの利用規約と入力データの取扱に関する問題点」の2部で構成する予定です。
■講師略歴:
1997年京都大学法学部卒業。2000年弁護士登録。2015年にスタートアップのサポートを重点的に取り扱うSTORIA法律事務所を共同設立して現在に至る。専門分野はスタートアップ法務、AI・データ法務、ヘルスケア法務。経済産業省「AI・データ契約ガイドライン」検討会検討委員(~2018.3)。スタートアップファクトリー構築事業に係る契約ガイドライン検討会構成員(2018年)日本ディープラーニング協会(JDLA)理事(2023.7~)日本データベース学会理事(2020.8~)。「第2回 IP BASEAWARD」知財専門家部門グランプリを受賞(2021) 。「オープンイノベーションを促進するための技術分野別契約ガイドラインに関する調査研究」委員会事務局(2021~)。