“しらかわホール”は、オーナーである三井住友海上火災保険株式会社の創業100周年(1994年11月)事業として建てられ、「人と音との出会いを通じて、豊かな文化を育み、夢と感動を届けるホールで有り続ける」の言葉の通り、最高の音響と設備を備え演奏家と聴衆をひとつにし、音楽を愛する市民、こどもたちの多くの思いを実現する場として存在してきました。この“しらかわホール”が、現在、存続の危機に面しています。
1)AIが世の中のあり方を変えていこうとしている今、そのAIが唯一不得手とされる感性、創造力をこどもたちが育む役割として、音楽文化教育が真価を問われています。
2)これからの時代、新しいものをつくる、古いものを新しく改変するときに、最も重視される考え方は、持続可能性があるかどうかだと問われています。今や誰もが知るSDGsの重要性に照らせば、しらかわホールが持つ価値をあらためて鑑み、連綿とつづいて来た名古屋の音楽文化の拠点を後世に引き継いでいくことこそ、時代が求める持続可能性への正しい姿ではないでしょうか。
“しらかわホール”は、三井住友海上火災保険株式会社が所有されるビルの私設ホールではありますが、今ではパブリック・ホールとして、名古屋市民をはじめ多くの人々から愛されています。地域の文化芸術の発展と、次世代を担う若い世代の体験と育成の場として、必要不可欠な存在となっているのです。
わたしたち「しらかわホールの存続を望む会」は、ホールの存続を、所有者である三井住友海上火災保険株式会社に請願するべく、署名活動を開始しました。賛同いただける皆さんの声を集め、ホール存続につなげていきたいと考えています。皆さんのご協力、どうぞお願いいたします。
◇しらかわホールの存続を望む会◇
発起人/愛知県立芸術大学学長 戸山俊樹、名古屋音楽大学学長 佐藤惠子、名古屋芸術大学学長 竹本義明
事務局/名古屋ウイーン・クラブ Email:nagoyawien@gmail.com Tel:070-1618-2397