■講師略歴:
1995年大阪大学大学院薬学研究科 修士課程修了。1995年日本ベーリンガーインゲ
ルハイム(株)入社、薬物動態、薬理等の非臨床研究開発を担当。2004年ベーリンガ
ーインゲルハイムに出向、転籍。ドイツ本社研究所でプリンシパルサイエンティスト、
ラボリーダーとして泌尿器、中枢神経系の創薬研究を行う。2015年三菱UFJキャピタ
ル(株)入社。ライフサイエンス分野の投資業務に従事。
■講演内容:
2022年前半から約2年間に渡って強い上昇傾向が続いているNASDAQ総合指数と比較してバイオマーケットは停滞してきました。一方で、米国ではバイオ株式の底打ち感、大型バイオファンドの設立、規模の大きいM&Aが活発化するなど、ポジティブな兆しも見えており、開発ステージが進んだ会社には資金が集まり、事業進捗に乏しい会社は淘汰される、という選別がより鮮明になった印象です。また、日本の状況はグローバルのなかでも、残念ながら特に厳しいモメンタムが継続しています。その中で創薬ベンチャーはどのように資金を集めるか、IPO/M&Aなどをどう実現させるかが重要になってきます。本講演では、市場のマクロ分析結果を示しながら、日本の創薬ベンチャーの動向とVC投資戦略の傾向についてお話しさせていただきます。また、三菱UFJキャピタルが運営管理している日本最大級の未上場・バイオベンチャー投資ファンドである「ライフサイエンスファンド」の紹介もさせていただく予定です。