日時：2023年12月18日（月）13：00 ~
場所：ハイブリット開催（6F大講義室 & Zoom配信）
Zoom URLは本参加登録後にe-mailにてお知らせ致します。
講師：新部 正人 氏
所属：極限コヒーレント光科学研究センター 松田巌研究室 特任研究員
新部先生は、2021年3月に兵庫県立大を退職された後、2021年10月より松田巌研究室の特任研究員として物性研播磨分室に勤務され、東大ビームライン機器のナノテラス移転に伴い、本年6月より柏で勤務されています。
題目：軟X線吸収分光のすすめ
概要：
軟X線吸収分光(SXAS)は、放射光分光ビームラインにおいて試料とピコアンメータがあれば出来る簡便な分光分析手法であるが、元素分析、状態分析、分子結合性評価、結晶配向性評価など様々な分析評価ができる。本講演では、筆者が行った、あまり知られていない軟X線分光実験を紹介することにより、軟X線吸収分光法を理解して頂くための、主に初学者向けのお話をしたい。
内容は、軟X線吸収分光の定量性評価、全電子収量(TEY)法と全蛍光収量(TFY)法での検出深さの評価とその応用、h-BN薄膜における複数π*ピークの同定、薄膜結晶成長のin situ 観測への応用、He-pathを用いた大気圧下軟X線吸収分光法の開発、吸収分光と発光分光の組み合わせで見えるもの、などである。雑駁な話になりそうであるが、不明な点は多くの質問を頂きたい。
