■テーマ：実務に役立つ論文の批判的な読み方
■日時：2023年10月28日（土）10:00～11:00
■講師：守田 祐作 先生（日本製鉄（株）東日本製鉄所 鹿島地区）
深井 航太 先生（東海大学医学部基盤診療学系衛生学公衆衛生学）
■会場：自由集会/委員会会場4（山梨県立図書館 1F 交流ルーム101）
■定員：30名
■内容の詳細
本自由集会では、産業保健専門職の視点から疫学的な考え方と用語の復習を行う。疫学の理論は、健康情報の解析と労働者の健康管理に不可欠な知識である。また、情報源の信頼性の確認は極めて重要であることを強調する。産業保健専門職が日々対峙する情報の海から、必要とする情報を見つけ出し、その信頼性を評価する能力を身につけることが期待される。そして、EBMの5つのステップ、すなわち、1. 疑問の定式化：PECOによる整理、2. 情報収集：文献検索、3. 批判的吟味：得られた情報の吟味、4. 事例への適用：事例へ当てはめられるかの吟味、5. フィードバック：全体を通じて行ったことの吟味、を実際の論文を使用しながら体験する。これらを通じて、科学的な根拠に基づいた情報を疑い、理解し、適用するスキルを高めることを目指す。これはエビデンスに基づいた産業保健活動を推進し、より良い労働環境の創出に寄与するための重要なステップである。最後に、本集会は若手研究者から実務家まで、専門性を問わず、幅広く参加を歓迎する。積極的な参加を通じて、より深い学びと理解が生まれることを期待したい。
