テーマ「小脳障害と周辺課題(脳卒中・空間認知) 」
(前半:臨床パート)
小脳損傷による諸問題は脳血管障害でも生じます。時間をかけて退行変性が生じる脊髄小脳変性症では、小脳や脊髄以外の中枢神経系機能に可塑的が生じ、小脳症状を修飾します。他方、急性に部分的損傷を生じさせる脳卒中では、その症状や経過、ADLへの影響など、変性疾患とは大きく異なります。今回のセミナーでは脳卒中後の運動失調症例にフォーカスした話題提供をしていただき、脳卒中後運動失調症例の評価の問題点について議論を進めたいと思います。
(後半:基礎パート)
小脳は運動だけではなく、認知情動機能に大きく貢献していることがわかってきています。近年、脊髄小脳変性症症例の空間認知異常が注目を集めていますが、未だコンセンサスの得られた病態仮説は立てられていません。今回のセミナーでは垂直定位への小脳の関与に関する知見について話題提供して頂き、参加者の皆さんと共に新しい仮説形成に挑みたいと思います。
→日常診療で脳卒中の方に関われている方、空間認知、垂直定位に興味のある方に是非ご参加頂きたいと思います。
___________________________
日時:2023年2月11日(土) 13:00〜15:00
開催形式:オンラインセミナー(zoom)
参加費:無料
13:05-13:50 脳卒中による運動失調
さくら会病院 吉川昌太先生
13:50-14:35 空間認知と小脳
追手門学院大学 谷恵介先生
14:35-14:55
総合討論(司会・進行:
四條畷学園大学| 松木明好)
お問い合わせ先: 事務局 jscd.rehabilitation@gmail.com