○趣旨 日本庭園学会は、日本庭園を多方面から総合的に研究・討議するとともに、日本庭園を軸として日本文化について考究することを趣旨としています。本学会では、日本庭園の研究を造園の専門分野のみからアプローチするのは不十分であると考えます。建築・考古の分野はもとより、生活文化としての茶道・華道、あるいは精神文化としての哲学・宗教、特に仏教文化の分野、さらに美術・工芸、絵画等々、多方面から行われてこそ、はじめてその完きを得るものと考えます。
そのため、本オンラインセミナーでは、多彩な分野の先生に御講演をいただき、日本庭園学の深淵に触れる企画としています。
本セミナーは学会主催ですが、会員のみならず広く一般の方に向けて、様々な実践智(現場の肉声)と思考智(研究の成果)をわかりやすく話題提供し、日本庭園学のこれまでとこれからを展望していく内容です。
今年度のテーマは、「文化財としての庭」です。Zoom 利用による事前登録制にて、毎回どなたでも、世界中のどこからでも、視聴・参加可能ですので、多くの方々の参加をお待ちしております。
〇開催日時・講師
4月15日 青木達司氏(文化庁文化財第二課 文化財調査官)
「日本における文化財庭園の状況」
4月22日 吉村龍二氏((株)環境事業計画研究所 代表取締役)
「文化財庭園の保存・活用計画」
4月30日 正田実知彦氏(福岡県人づくり・県民生活部文化振興課 九州国立博物館・世界遺産室主任技師)
「福岡県における名勝庭園の保存活用」
5月13日 山田拓広氏(花豊造園(株) 代表取締役社長)
「文化財庭園の管理と活用―実務の立場から」
5月20日 イトウマサトシ氏(「おにわさん」編集者)
「文化財庭園の知名度と課題ー愛好しめぐる立場から」
5月27日 前川佳代氏(奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所 古代学・聖地学研究センター協力研究員)
「池庭造営の系譜―京都・平泉・鎌倉・水無瀬」
定 員: 300 名(非会員も参加可能)
登 録:必要。初めに登録し、Zoom リンクを入手すれば全てのセミナーを視聴できます