※ここで言う「日本人」とは、国籍を問わず、意思疎通のための言語として日本語が最も負担なく操れる人を指します。
デンマークに住む日本人の高齢化が進む中、将来、デンマークにも日本人高齢者施設を願う人たちが現れてくることと想像します。高齢に達し、いよいよ自立生活が厳しくなった時には、言葉や食事の面において、様々な問題が生じてくるでしょう。例えば日本食にしか食欲が湧かない、味噌汁やごはんが恋しくなるとか、認知症の症状が現れてデンマーク語がうまく話せなくなる、病気で寝たきりになり、介護する人は日本語を理解せず、意思疎通が難しくなる、他者とのコミュニケーションもなく、孤独な日々の連続で生きる望みが消えてしまうとか。
さてヨーロッパの他の国、例えば英国では数年前から日本人高齢者施設設立の企画が持ち上がり、団体が発足、需要調査や建物の設計から経済基盤の調査まで、具体的に進行しているようです。オランダでも同様の活動のために有志が集まり、現在企画を練っているようです。デンマークにも『たとえ、海外に住んでいても最後まで自分らしく』を掲げた【ホームホスピス かあさんの家 in デンマーク】という構想による動きが始まっています。
日本人高齢者施設をデンマークに設立するまでには、いくつかの乗り越えなければならない問題があります。しかしいつかは、最期まで日本人らしく暮らせる高齢者施設が、デンマークにも出来るのではないでしょうか。
日本人高齢者を支援するボランティア団体【Klub Japan 】では、デンマークに住む日本人の【日本人高齢者施設】に対する考えや意見を調査するため、今回アンケートを作成しました。
是非あなたのご意見を聞かせてください。ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。アンケートの結果は5月10日から、Klub Japan のホームページ
https://klubjapan.dk/ 7ページ【老人ホーム構想】に掲載します。