ニューノーマル研究部会2022年度第8回会合(政策分科会)
■日時:日時:2022年11月12日(土)14時~15時半
■開催方法:Zoomを用いて開催  
■講演タイトル:「研究不正をめぐる現状と課題」
■講師:中村征樹 大阪大学全学教育推進機構教授 
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研究不正をめぐる現状と課題

■講演内容: 2014年に文部科学省の研究不正への対応等に関するガイドラインが改定さ
れ、研究倫理教育の実施をはじめ、研究公正の推進にむけた取り組みが国内の研究機関で
広く普及してきました。にもかかわらず、この数年だけでも、日本を代表する大学や研究
拠点でも少なからぬ不正事案が繰り返し報告されています。また、特定不正行為といわれ
る捏造、改ざん、盗用のほか、近年では二重投稿や不適切なオーサーシップが不正事案と
して問題になる事例も増えています。報告者はこれまで、文部科学省のガイドラインの改
定や、日本学術振興会等の研究倫理教材の作成、さまざまな大学の研究不正調査等にかか
わってきました。講演ではそれらの経験を踏まえ、近年の研究不正をめぐる現状や動向、
その課題について話題提供を行います。
また、二重投稿や不適切なオーサーシップについては、研究不正として扱われる事例が増
えている一方で、具体的にどのような行為を二重投稿とみなすかなど、具体的な判断基準
が研究分野によって異なるなど、その基準はかならずしも明確ではありません。具体的な
指針を提示している学協会もあるものの、そのような学協会はいまだ一部にとどまってい
る状況にあります。そのような現状を打開するため、講演者が現在取り組んでいる研究プ
ロジェクトの内容についても紹介し、参加者のみなさんと意見交換を行えればと思ってい
ます。
■講師略歴:   
1993年東京大学教養学部理科一類入学。東京大学教養学部、東京大学大学院総合文化研究
科修士課程を経て、同工学系研究科博士課程修了。博士(学術)。東京大学大学院工学系
研究科助手、文部科学省科学技術政策研究所研究官、大阪大学大学教育実践センター准教
授等を経て、2021年より大阪大学全学教育推進機構教授。専門は科学技術史・科学技術社
会論。
研究公正関連では、一般財団法人公正研究推進協会理事、文部科学省公正な研究活動の推
進に関する有識者会議委員、日本学術振興会研究公正アドバイザーなどをつとめる。文部
科学省「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」の策定に委員とし
て関与したほか、日本学術振興会やAPRINによる研究倫理教材の作成にも携わる。また、
サイエンスカフェやシチズンサイエンスなど、市民が科学技術に関与する仕組みづくりに
も取り組んできた。共著に『科学の健全な発展のために―誠実な科学者の心得―』(丸善
出版、2015年)、『ポスト3・11の科学と政治』(ナカニシヤ出版、2013年)、『ドーナ
ツを穴だけ残して食べる方法』(大阪大学出版会、2014年[日経ビジネス人文庫、2019年
])、『阪神都市圏の研究』(ナカニシヤ出版、2022年)ほか。

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