解と解体―空き家と図録を読む、五月の二日間―
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【会期】2025年5月3日 (土) 、4日 (日)
【時間】「解体」3日13時〜15時、「読書」4日13時〜18時
【料金】入場無料、予約不要
【場所】旧井上畜産 群馬県吾妻郡中之条町1762

*イベントは、解体前の建物内での読書および体験プログラムを含んでおります。現地には埃や古材のある環境のため、汚れても問題のない、動きやすい服装でのご来場をお願いします。

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 「解体」という言葉には、物理的な壊す行為と、概念や意味をほどく行為の両面があります。このイベントでは、群馬県中之条にある「旧井上畜産」を舞台に、地域の風景の一部であり続けてきた家屋の解体作業と、中之条ビエンナーレ国際現代芸術祭の図録をめぐる読書会を交差させます。

 芸術祭の図録は、アーティストの作品の紹介だけでなく、彼らが土地と関わりながら行われた表現や実践を記録し、ある時代の風景や価値観の断片を封じ込めた冊子です。それらを読み解くことは、ひとつの「地域を読む」試みにもなりえます。図録に記された言葉やビジュアルを手がかりに、来たる読者が想像力を介して体験を補完し、追体験するような「想像的な鑑賞」のあり方を探っていきます。

 空き家の解体は、その「読む」行為を空間的に、身体的に拡張する時間となるでしょう。解体される家の壁、柱、埃の中に埋もれていた記憶や気配を探るように、図録の行間から立ち上る土地の声に耳を澄ませる。読書もまた、ひとつの解体行為であると私たちは考えます。

 5月3日・4日の二日間、「読む」ことと「壊す」ことの交差点で、私たちは何を受け取り、何を手放すことができるのでしょうか。

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「解体」協力:ねぎしけんちくスタジオ

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