第23期・新風俗学教室(第4回)参加申し込みForm
今年度の年間テーマは「飲酒の風俗/禁酒の風俗」です。引き続きオンラインでの開催となります。
【テーマ】オーセンティックバーにおける「弱い社交性」について
【要旨】
本稿では飲酒文化研究における「つながり偏重」を指摘しながら、オーセンティックバーを事例に「弱い社交性」と共にある飲酒の形について問題提起を行う。人文社会科学における飲酒研究は、一部の自然科学と結びつきながら国単位の飲酒傾向について類型化を行ってきたが、ライフスタイルの均質化やアルコールマーケテイングのグローバル化を背景に国を単位とした類型化が困難になった。これを背景にミクロな社会集団に紐づく規範に着目する飲酒文化研究が注目されているが、これらの飲酒文化研究においては、共同性や親密性を前提とする「つながり偏重」の傾向がみられる。上記のような問題意識から、必ずしも親密性や共同性を前提としない飲酒文化の形として本稿では東京都心地域におけるオーセンティックバーに着目し、参与観察を行うことで店内のつながり(コミュニケーション)を観察した。その結果、店内ではバーテンダーという媒介や店舗の物理的環境、入れ替わる匿名的な人々などの要因に触発されながら、結合を含みこんだ分離/分離を含みこんだ結合が状況によって可変的に切り替わる「弱い社交性」を確認することができた。
【報告者】関駿平
【司会】中江桂子
【コーディネイター】加藤裕康
【オンラインサポート】鈴木亮太、菊地映輝
【日時】2022年5月28日(土曜日)15時~16時半
【懇親会】16時40分~17時半(参加は任意)
教室終了後はZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。
【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。