【はじめに・調査の目的】
　近年、過去に例のないような豪雨や災害が多く聞かれるようになりました。自然災害の多い我が国では、これらの経験から多くのことを学び、平時からの備えや緊急通知の充実などによって少しでも命を守る行動につなげようとする試みが様々な分野で進んでいます。
　しかし災害・緊急時の警報や速報、救急車両が近づいてくるときには音での情報提供されることが多いため、聞こえない人が気づくのが遅れ、避難が遅れることが多くなります 。平成29年全日本難聴者・中途失聴者団体連合会から総務大臣へ聴覚障害者へのJアラート伝達について緊急事態の情報提供を求める要望書が提出されましたが、はっきりとした社会福祉の改善にはいたっていません 。
　わたしたちはこういった問題に対応するため、今回次の２つのプロジェクトを立ち上げました。一つは災害時・緊急時に聞こえない人が、聞こえる人との差なくご自身で音情報を振動（ふるえること）で気づくことができる装置の開発です。もう一つは聞こえない人から消防隊や災害対策本部などへ、聞こえる人などに頼むことなく画像や動画で情報を発信するシステムの開発です。
　この２つのプロジェクトを開始するにあたり、当事者の皆様の声を生かしてまいりますので、調査へのご協力をお願いいたします。
調査項目は大きくわけて２つです。１．として災害・緊急時等に振動で伝えることができる装置についてお聞きしたいと思います。２．として消防や災害対策本部などへの当事者の皆様からの情報発信についてお聞きいたします。


【説明同意文】
１）　質問に対する回答は、スマートホン、パソコンをお使いの方はそれらを使って回答いただけます。それ以外の回答方法（ファックス、郵送、代理回答など）をご希望の方は、各所属団体とご相談いただけます。質問の回答にかかる時間は、およそ15分程度です。
２）　この調査のために年齢・性別・お住まい地域などをお聞きしますが、すべてのデータとして取りまとめたうえで解析を行いますので、その後学会などで公表される時には一切個人を特定することはできません。Webによる回答形式では入力する際にメールアドレスでログインすることもできますが、その場合でも当方ではそのアドレスデータを入手しないシステムですのでご安心下さい。
３）　この調査への協力は任意です。設問に回答送信いただいたことによって調査協力に同意いただいたとみなします。いただいた回答結果から個人を特定することは出来ないため、調査回答送信後の協力取りやめは出来ませんことをご了承下さい。
４）　この調査に協力いただくことによって、ご自身のご意見が災害や緊急通知音を振動で検知する装置開発、および災害や緊急時の情報発信における新しい要請システムの確立に生かされる可能性があります。この調査に協力しないことによってあなたが被る不利益はありません。
５）　この調査に関する質問や研究計画の公開については、以下の研究組織および連絡先をご参照下さい。
６）　研究組織
研究課題名：障害者対策総合研究開発事業「聴覚障害者の災害時・緊急時における緊急通知音振動変換装置および情報共有システムの有用性の検討（研究期間令和4年4月19日～令和7年3月31日 ）」

◎研究代表者：片岡　祐子　
　岡山大学　岡山大学病院　耳鼻咽喉科　講師

〇研究実施者：野田　夕月奈
岡山大学　学術研究院教育学域　教育学・特別支援教育学　研究員

〇研究指導者：大守　伊織
岡山大学　学術研究院教育学域　教育学・特別支援教育学　教授

〇研究分担者：
小林　有美子
　　岩手医科大学　医学部　臨床遺伝学科　講師

７）　この研究に関するご質問相談・苦情などの 連絡先
岡山大学　岡山大学病院　耳鼻咽喉科
　片岡　祐子
〒700-8558　岡山市北区鹿田町2-5-1
電話 086-223-7151（代表）
メールアドレス：yu-kat@cc.okayama-u.ac.jp 

８）　この研究の情報管理者（調査結果の送付先 ）は以下の通りです。
　大守　伊織
〒700-8530　岡山市北区津島中3-1-1
岡山大学学術研究院教育学域
電話086-251-7688