発表1:
中曽根 祐介(京都大学・助教)
「光で捉えるタンパク質分子の反応ダイナミクス」
⽣命活動は個性的な生体分子に担われ、その本質は細胞内外での化学反応の連鎖である。またタンパク質は柔軟な構造を持ち、揺らぎを利用して高い反応性を獲得していると考えられる。過渡回折格⼦(TG)法は、高次構造に敏感な拡散係数や揺らぎを表す熱力学量を時間分解で検出できるため、タンパク質の動作原理の理解に必須な分子内・分子間反応の速度論的解析や、反応と構造揺らぎの相関解析を可能とする。本発表では、TG法による光センサータンパク質の反応ダイナミクス研究を紹介するほか、TG法と高速混合法の融合など、その高度化に向けた技術開発についても紹介する。
発表2:
林 正太郎(高知工科大・講師)
「柔軟性分子結晶 〜その構造設計と分光学的手法の利用を目指して〜」
分子結晶の動的性質(曲がる。膨張ー収縮する。ジャンプする。など)は長い間興味を持たれていた。一方、機械的な変形、すなわち柔軟性は分子結晶の密な配列と複雑な分子間相互作用もあり、実現はなかなかされなかった。ここでは、柔軟性分子結晶の紹介から、分光学的手法を用いたそれらの理解や応用に関する試みを発表する。また、分子結晶研究を行う面白みを最近の例を示して紹介したい。
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[開催日時]
6/30 (木) 16:55 開始
[対象]
主に大学院生以上としますが、他分野の方や学部生の参加も歓迎します。
若手研究者・学生の学際交流の場にもなると嬉しいと考えています。
[開催形態]
◆A形式(最大100人、学生優先).
講演者に対して直接の質疑応答や、フリーディスカッションに参加したいと考える方は、従来のアナウンスのようにZoomでの視聴。フォーム回答後のYoutube LiveのURLを知らせる自動返信のメールとは別途メールにてZoomのリンクをお送りします(16:30頃までに送信予定)。
◆B形式(人数無制限).
テレビやラジオ感覚の視聴(ただし質問はチャットを通じて可能)で構わない方は、Youtube Liveでの視聴。フォーム回答後に送られてくる自動返信メールに記載されているYoutube LiveのURLに時間になったらアクセスいただき、講演をお楽しみください。
以上二種類の形式のどちらかの視聴方法を選択してください。
なお、YouTube Liveは開催週の週末まではアクセスできるようにしておくので、時間が合わない方も時間差視聴することが可能です。
[参加方法]
本ページ下部にある登録フォームから登録。A形式を希望された場合は、Zoom URLは当日に本Vコロキウム運営用のメール(
molecular.photoscience.v.c@gmail.com)からメールにて通知されます。
[参加費]
無料(コロキウムも懇親会も)
[タイムテーブル]
16:55 - 17:00 開幕挨拶
17:00 - 17:40 講演1
17:40 - 18:05 質疑応答1
18:05 - 18:45 講演2
18:45 - 19:10 質疑応答2
19:10 - 19:15 閉会挨拶・次回予告
(希望者のみ)
21:30 - バーチャル懇親会
*オンラインツールを利用したV懇親会を計画しています。URLは、以下のフォームで参加表明いただいた方に、当日夕方までに別途メールでお送りします。
以上で不明な点があれば、こちら↓までお問い合わせください。
molecular.photoscience.v.c@gmail.com