発表1:
相澤 直矢(理化学研究所・研究員)
「理論計算が先導する熱活性遅延蛍光材料の開発」
次世代の有機EL材料として注目さている熱活性遅延蛍光(TADF)材料は、通常発光しない三重項励起状態から発光可能な一重項励起状態への遷移である逆項間交差により、有機ELの内部量子効率を100%まで高めることが可能である。しかし、逆項間交差が遅い場合、デバイスの劣化や高輝度時の量子効率の低下につながるため、より速い逆項間交差を示すTADF材料の開発が求められている。本講演では、逆項間交差の速度定数を予測する理論計算とそれを活用したTADF材料の開発について紹介する。
発表2:
原野 幸治(東京大学・特任准教授)
「原子分解能電子顕微鏡で解き明かす分子集合の謎」
可視光より波長が短く,原子との相互作用が強い電子線を利用した原子分解能のイメージング装置が電子顕微鏡である.しかし,物質との強すぎる相互作用による試料損傷が問題となり,分子性材料,特に分子集合体の観察への応用が困難であった.我々は分子ひとつひとつを孤立して担持する試料調製手法によりダメージを抑え,分子の動的挙動を原子分解能動画で捉え,解析する技術を確立した.この手法により分子およびその集合体のダイナミクスを直接解析できるだけでなく,多数の分子についての動画像の統計解析から速度論,熱力学解析を行うことも可能となった.本講演では様々な材料形成における分子集合機構の解明にフォーカスし,最新の研究成果を紹介する.
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[開催日時]
4/28 (水) 17:00 開始
[対象]
主に大学院生以上としますが、他分野の方や学部生の参加も歓迎します。
若手研究者・学生の学際交流の場にもなると嬉しいと考えています。
[開催形態]
◆A形式(最大100人、学生優先).
講演者に対して直接の質疑応答や、フリーディスカッションに参加したいと考える方は、従来のアナウンスのようにZoomでの視聴。フォーム回答後のYoutube LiveのURLを知らせる自動返信のメールとは別途メールにてZoomのリンクをお送りします(16:30頃までに送信予定)。
◆B形式(人数無制限).
テレビやラジオ感覚の視聴(ただし質問はチャットを通じて可能)で構わない方は、Youtube Liveでの視聴。フォーム回答後に送られてくる自動返信メールに記載されているYoutube LiveのURLに時間になったらアクセスいただき、講演をお楽しみください。
以上二種類の形式のどちらかの視聴方法を選択してください。
なお、YouTube Liveは開催週の週末まではアクセスできるようにしておくので、時間が合わない方も時間差視聴することが可能です。
[参加方法]
本ページ下部にある登録フォームから登録。A形式を希望された場合は、Zoom URLは当日に本Vコロキウム運営用のメール(
molecular.photoscience.v.c@gmail.com)からメールにて通知されます。
[参加費]
無料(コロキウムも懇親会も)
[タイムテーブル]
17:00 - 17:05 開幕挨拶
17:05 - 17:40 講演1
17:40 - 18:05 質疑応答1
18:05 - 18:40 講演2
18:40 - 19:05 質疑応答2
19:05 - 19:10 閉会挨拶・次回予告
(希望者のみ)
21:00 - バーチャル懇親会
*オンラインツールを利用したV懇親会を計画しています。URLは、以下のフォームで参加表明いただいた方に、当日夕方までに別途メールでお送りします。
以上で不明な点があれば、こちら↓までお問い合わせください。
molecular.photoscience.v.c@gmail.com