緊急シンポジウム「西アフリカ諸国で何が起こっているのかーセネガル、マリ、ギニア、ブルキナファソとニジェールの政治危機を考える」

2/22 16:00で申込を締め切り、17:00までにウェビナーURLをお送りいたします。

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西アフリカで何が起きているのか。

2024年2月3日、月末に予定されていたセネガルの大統領選挙が無期限に延期となったニュースは耳新しい。多くのアフリカの国々で大統領選挙が近づくと、任期延長や「三選問題」が浮上するが、セネガルでは現サル大統領の一期目の選挙以降、「民主的」な選挙が行われていたこともあり、このニュースは一抹の不安と驚きをもって受け入れられた。アフリカの多くの国々が大統領権力の長期化による腐敗を防ぐため、憲法で三選禁止規定が明記されているが、これまでも、ブルキナファソ(2014年)、南スーダン(2018年)、コートジボアール(2020年)、ソマリア(2021年)、ブルンジ(2023年)、中央アフリカ(2023年)など、三選禁止規定を乗り越えようとする事例が枚挙にいとまがない。2021年以降、現セネガル大統領のマッキー・サルが三選を目指すという憶測が報道され始め、しばしば反対デモが組織された。2023年7月にサル大統領自身が次期大統領選への出馬を否定したものの、その前後に野党候補者の逮捕など、西アフリカで最も民主的で政治的安定を誇ったセネガルの政治状況に陰りが見え始めた。

セネガルの大統領選の混迷が決定的となった一方で、長年にわたりテロに苛まれ、クーデタが頻発したサヘル三か国(ブルキナファソ、マリ、ニジェール)はECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)からの脱退を表明した。2023年には、フランスのサヘル地域駐留軍を撤収させ、EUとの間に結ばれていた安全保障協定を破棄するなど、特にフランスを中心とするヨーロッパ諸国との関係性を断ち切ろうとする動きが鮮明になってきた。これまで旧宗主国のフランスに依存してきた西アフリカ諸国は、フランスとの関係を断ち切り、どこに向かうのか。

この緊急シンポジウムでは、旧来の政治的な図式が大きく揺れ動く西アフリカ諸国、特にサヘル地域の政治的なメカニズムが、現在どのように変化しようとしているのか、ということを分析していく。

ご不明な点などございましたら、caaccs@kyoto-seika.ac.jp までお問い合わせください。

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