■講演内容:
国内において、2020年に商用サービスを開始した5Gでは、本年より、5G 専用のコア設備を用いたSA(スタンドアローン)方式のサービスが始まっております 。SA方式により、論理的にネットワークを分割することで、5Gの特長である高速大容 量、高信頼低遅延、多数同時接続などの機能をお客さまの用途やニーズに合わせて 提供するネットワークスライシング技術を活用した新たなサービスが利用できるように なり、様々なIoTデバイスが5Gでつながり、あらゆるシーンに通信が溶け込んでいく世 界が想定されています。 このような5G時代における通信ビジネスの変化、通信キャリア、通信メーカー、OTTな どの関連プレーヤーの動向と知財戦略の事例として、IoTにおける標準規格特許 (SEP)ライセンス問題及びOTTによる通信ネットワーク領域への進出と通信キャリア の対応事例をご紹介します。
■講師略歴:
1991年3月東京大学法学部卒。1991年4月第二電電株式会社(DDI)に入社し、法務 業務に従事。同社初の日米間海底ケーブル購入契約及び米国子会社設立業務に携 わり、1999年7月DDI Communications America, Inc.に出向。2000年のKDD及びIDOと の合併を機に、2001年8月KDDI株式会社法務部に帰任。以来、法務、M&A、知的財 産、海外ビジネスモデル調査などの業務に携わり、2012年4月知的財産室知財渉外 Gグループリーダー、2018年4月経営調査室1Gグループリーダーなどを経て、2022年 4月より現職。