発表1:
伊藤 峻一郎(京都大学・助教)
「13族元素錯体と歩む固体発光材料開発の旅」
13族元素であるホウ素は、空の2p軌道に由来した強いルイス酸性を持ち、安定な4配位錯体を形成する。このとき、配位子としてπ共役系をもつ有機物を使うと、錯体が様々な光機能性を持つようになる。中でも近年、ホウ素錯体を用いることで得られる固体発光材料の研究開発が精力的に進められている。これは、これらの錯体がわずかな構造の違いによって発光特性を七変化させたり、外部環境や刺激に応答して発光色や発光強度を変化さたりするため、実験者を魅了してやまないからであろう。本講演では、他の13族元素も含めた最近の研究事例を中心に、これらの物質群の構造―物性相関について現在得られている知見を紹介する。
発表2:
嘉部 量太(OIST・准教授)
「電荷分離状態を利用した光機能材料」
有機材料の電荷分離・再結合過程は有機太陽電池や有機ELなど多くの光電変換過程において重要な過程である。一般的にこの電荷は短寿命であるが、我々は電子ドナー材料とアクセプター材料の界面を利用することで安定な電荷分離状態を実現した。蓄光発光、熱刺激発光、光刺激発光など、電荷分離状態を利用した光機能について紹介する。
-------------------------------------------------------
[開催日時]
12/23 (木) 17:00 開始
[対象]
主に大学院生以上としますが、他分野の方や学部生の参加も歓迎します。
若手研究者・学生の学際交流の場にもなると嬉しいと考えています。
[開催形態]
◆A形式(最大100人、学生優先).
講演者に対して直接の質疑応答や、フリーディスカッションに参加したいと考える方は、従来のアナウンスのようにZoomでの視聴。フォーム回答後のYoutube LiveのURLを知らせる自動返信のメールとは別途メールにてZoomのリンクをお送りします(16:30頃までに送信予定)。
◆B形式(人数無制限).
テレビやラジオ感覚の視聴(ただし質問はチャットを通じて可能)で構わない方は、Youtube Liveでの視聴。フォーム回答後に送られてくる自動返信メールに記載されているYoutube LiveのURLに時間になったらアクセスいただき、講演をお楽しみください。
以上二種類の形式のどちらかの視聴方法を選択してください。
なお、YouTube Liveは開催週の週末まではアクセスできるようにしておくので、時間が合わない方も時間差視聴することが可能です。
[参加方法]
本ページ下部にある登録フォームから登録。A形式を希望された場合は、Zoom URLは当日に本Vコロキウム運営用のメール(
molecular.photoscience.v.c@gmail.com)からメールにて通知されます。
[参加費]
無料(コロキウムも懇親会も)
[タイムテーブル]
17:00 - 17:05 開幕挨拶
17:05 - 17:40 講演1
17:40 - 18:05 質疑応答1
18:05 - 18:40 講演2
18:40 - 18:05 質疑応答2
19:05 - 19:10 閉会挨拶・次回予告
(希望者のみ)
21:30 - バーチャル懇親会
*オンラインツールを利用したV懇親会を計画しています。URLは、以下のフォームで参加表明いただいた方に、当日夕方までに別途メールでお送りします。
以上で不明な点があれば、こちら↓までお問い合わせください。
molecular.photoscience.v.c@gmail.com