コロナ禍の2021年からスタートし、この冬で4シーズン目を迎える「雪上ファットバイク4時間耐久レース」。”ファットバイク”とは、砂浜や雪上を走行するために作られた自転車で、その名の通り幅10cm近くある太いタイヤが特徴です。自転車に乗ることができれば、特別なテクニックは必要なく、毎年「ファットバイクに乗るのは初めて」という方も多数出場されています。そのファットバイクを使って、雪上に作られた起伏ある特設コースを"4時間"という制限時間の中で何周できるかを競う耐久レース形式のイベントになります。 

会場は、福島県猪苗代町「沼尻温泉」。磐梯朝日国立公園、磐梯吾妻・猪苗代エリアの南東に位置する活火山「安達太良山（あだたらやま）」の麓にある古くからの温泉地です。以前はスキー場のゲレンデとして使用されていた斜面を圧雪し、このファットバイクレース用に仕上げた1周1kmほどの周回コースがレース会場です。

周回コースの中央には大きなピットエリアが設けられ、雪上にテントを張りキャンプセットを持ち込むことができます。特にチームで参加する方々は、多くの食材とBBQセットなどを用意し、イベント開始前から趣向を凝らした雪上キャンプ時間も楽しむことが定番化してきました。また、会場内にはキッチンカーやフードブースなどの出店もありますので、何も持ってこなくても食に困ることはありません。

レースのカテゴリーは「ソロ（1名）」と「チーム（２〜６名）」の２カテゴリー。「チーム」は、最大６名まで登録ができ、チームの構成人数に関係なく「チーム」カテゴリーとして周回数を競います。出走する順番や、誰が何周走るかは自由で、交代回数も無制限なので、体力レベルに応じてピットワークを考えるのも楽しみの一つです。なお、このレースにエントリーしていなくても、当日受付をすればピットエリアには入場いただけますので、レースに出場しなくてもチームメンバーと一緒に雪上キャンプを楽しみいただけます。 

使用する自転車に関しては、「電動アシスト付き」を禁止している以外は自転車の種類などの規制はありません。ただ、コース全体が雪上であるため、ファットバイクやセミファットタイヤを装着したマウンテンバイクを推奨しています。自転車を持っていないという方も、レンタル用のファットバイク（有償）を用意していますので、エントリー登録時にお申し込みください。

また、この安達太良山の周辺には、火山の恵みである温泉付きの宿泊施設も多くありますので、この機会に前泊・後泊も含めた「火山旅」も是非ご検討いただき、東北の食や地酒なども楽しみながら、ゆっくりとした時間をお過ごしください。その週末は、レース以外にも安達太良山でのスノーシューや、湖畔や氷上でのファットバイクなど、スノーアクティビティの体験ツアーも開催する予定です。それらの情報に関しては、追って掲載していきますので、旅の計画と合わせてご覧ください。

転んでもいい。 歩いてもいい。 休んでもいい。 

磐梯朝日国立公園の麓で 雪上キャンプしながら、 

思いっきり笑って、 大声で応援して、

一生の想い出に残る 一日を過ごしましょう​。

​

TFBT 東北ファットバイクツアー・プロデューサー

一瀬 圭介