2023年度新入生対象「論理的思考・文章表現」レベルチェックテスト (3/31 11:00回答〆切)
2023年度入学生の皆さんへ

 このテストは、共立の大学・短大すべての入学生を対象に行うものです。
 なんのために、このテストを行うのか、以下に説明しますので、きっと受験するようにしてください。
 1年生を対象とした教養教育科目の中に「論理的思考・文章表現」という科目があります。全クラスが教室対面型ではない、インターネットを用いたオンデマンド方式の授業です。この科目は、このテストの結果によって、全入学生の約三分の二を各クラスに自動的に振り分けますが、その単位を必ずとらなければならないという科目ではありません。 
 英語でも、プレイスメント・テストというのを受けますね。テストとしての性格は似たようなものですが、英語は必修科目なので、その点で対応が異なります。
 なぜ、こんな面倒なことをするのかというと、大学や社会で求められる文章力の基礎の身に付き方が入学時点で、学生によってずいぶんと異なるからです。その文章力は、高校までの作文とは異なり、論理的思考に基づく文章を書く力です。「論理的思考・文章表現」という長々しい科目名は、それを意味しています。
 その文章力の基礎がすでに備わっている学生はあえて履修する必要がありません。しかし、自分自身ではなかなかその判断がつかないものです。文章が得意と思っていても、求められる文章力とは違っているかもしれません。そのレベルを客観的に見極めるために、このチェックテストがあるのです。
 テストの結果、受講対象から漏れた学生は、ある程度の文章力はあると思っていいでしょう。受講対象になった学生は、この科目を履修することにより、何とかなる程度の文章力を得ることができるはずです。
 なお、このテストは受けなくても、別にペナルティーはありませんが、受験しなければ、この科目の受講対象にはなれません。しかし、そういうことに関係なく、入学時点で、自分の文章力がどの程度なのかをチェックしておくことは、大学生活を送るうえで、とてもとても大切なことです。
 もし文章力が不足しているのに気付かないままでいると、あるいは気付かないふりをしていると、あとあとひどく苦労することになります。なにせ、大学の授業では大小さまざまなレポートをしばしば書かされ、しかもそれが評価に関わるのですから。
 テストの問題自体は、見ればすぐ分かるように、知識を問うものではなく、簡単なアンケートみたいなものです。所要時間も大したことありません。入学直前は何かと気持ちが落ち着かないものですが、後回しにせず、面倒くさがらず、今すぐにでも気楽に取り組んでみてください。

「論理的思考・文章表現」科目担当とりまとめ役:半沢幹一(文芸学部)

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氏名(例:共立 花子) *
氏名カナ(例:キョウリツ ハナコ) *
生年月日※半角8ケタ(例:20030401) *
メールアドレス *
電話番号 *
以下のⅠ~Ⅶの設問1~50に対して、それぞれの指示にしたがって回答してください。
Ⅰ 〔設問1〕~〔設問10〕に対し、答えが「はい」か「いいえ」でそれぞれ選びなさい。
〔設問1〕どちらかと言えば、感情的になりやすい。 *
〔設問2〕人前で話すよりも、文章を書くほうが苦手である。 *
〔設問3〕文章でも個性がいちばん大事だと思っている。 *
〔設問4〕高校での作文の評価は普通かそれ以下だった。 *
〔設問5〕まともな本はほとんど読んでいない。 *
〔設問6〕字の書き方が丁寧と言われたことがない。 *
〔設問7〕漢字も語彙も他の人よりも少ない。 *
〔設問8〕テーマを与えられると、すぐ書き始めるほうである。 *
〔設問9〕書いている途中で、何を書いているか分からなくなることがよくある。 *
〔設問10〕原稿用紙の書き方をきちんと習ったことがない。 *
Ⅱ 〔設問11〕~〔設問20〕の各文の表記や表現などに関して、答えを「とくに問題ない」か「どこかおかしい」でそれぞれ選びなさい。
〔設問11〕議事録に発言どうりに記録されるとは限らない。 *
〔設問12〕卒業式で、記念に1冊づつアルバムが送られた。 *
〔設問13〕大学に合格して、初期の目的を果たした。 *
〔設問14〕去年の台風で甚大な被害をこうむった。 *
〔設問15〕休暇中はテニスをしたり、読書をしてのんびり過ごした。 *
〔設問16〕予算をオーバーした原因は、当初の見込みが甘かったからである。 *
〔設問17〕彼の意見は的を得たものだった。 *
〔設問18〕ごく普通の私が大学の代表になるのは役不足というものである。 *
〔設問19〕大勢の前に出てのスピーチには、さすがに二の舞を踏んだ。 *
〔設問20〕それは、今なら誰にでも見れる映画である。 *
Ⅲ 以下の文章をよく読んで、〔設問21〕~〔設問25〕に対し、答えなさい。
 われわれが最初に見た視覚映像とは、どのようなものであったろうか。今となっては思い出すこともできないが、物の輪郭はおろか色彩も明瞭ではない、ただ光の濃淡だけがあったのではないか。それは「映像」などと呼べるものではなかったろう。この網膜に映じた光と影が、翻訳され【 A 】化された〈視覚世界〉として成立するためには、経験と文化に基づいたデータ処理の方法を習得しなければならない。われわれが長い時間をかけてその情報処理の技術を学び、動物のレベルから様々な段階を経て人間としての〈視覚〉――【 B 】的な【 C 】的要素の感知から対象を認知・判断し【 D 】的に【 E 】化する「眼」、即ち「見ること」を獲得することになる。
〔設問21〕上記【 A 】に入るもっとも適切な語を、下記の1~5の中から選びなさい。 *
〔設問22〕上記【 B 】に入るもっとも適切な語を、下記の1~5の中から選びなさい。 *
〔設問23〕上記【 C 】に入るもっとも適切な語を、下記の1~5の中から選びなさい。 *
〔設問24〕上記【 D 】に入るもっとも適切な語を、下記の1~5の中から選びなさい。 *
〔設問25〕上記【 E 】に入るもっとも適切な語を、下記の1~5の中から選びなさい。 *
Ⅳ 以下の文章について、〔設問26〕~〔設問30〕に対し、答えなさい。
 論理力を鍛えるために大事なのは、文章を読む際にさまざまな接続表現に注意することである。
【A:つまり】論理とは言葉と言葉の関係のことをいい、それを明示するのが接続表現だからである。
【B:もっとも】「しかし」という接続詞は多くの場合、その前後の内容の「転換」を示している。【C:なぜなら】「しかし」の前後で主張の方向が変化している可能性が高いということである。【D:そして】議論の方向を見失わないためには、とくに「しかし」という接続詞に注意することが必要となる。
【E:ところが】ときに接続表現は省略されるので、その場合には自分で補って読まなければならない。
〔設問26〕【A:つまり】は接続詞として適切かどうか、次の中から選びなさい。 *
〔設問27〕【B:もっとも】は接続詞として適切かどうか、次の中から選びなさい。 *
〔設問28〕【C:なぜなら】は接続詞として適切かどうか、次の中から選びなさい。 *
〔設問29〕【D:そして】は接続詞として適切かどうか、次の中から選びなさい。 *
〔設問30〕【E:ところが】は接続詞として適切かどうか、次の中から選びなさい。 *
Ⅴ 以下の1~5の文は、元の文章における順番を入れ替えてある。〔設問31〕~〔設問35〕に対し、答えなさい。
1.小論文や議論文などの文章も、与えられたテーマに対する自分の意見や態度を最初に表明したうえで、その具体的な説明を行うという構成をとるのが良しとされる。

2.内容の中心がはじめの部分に来るような文章のジャンルには、どのようなものがあるだろうか。また、それはなぜだろうか。

3.見出しも含め、その事件のポイントになることがはじめに示され、以下で具体的な状況などが記述される。

4.これらの場合はさらに、最後にもう一度、最初の意見を繰り返したり、そこから発展した意見を述べたりすることもある。

5.よく目にするものとしては、新聞における個々の事件記事の文章構成がそうである。
〔設問31〕最初にくる文の番号を答えなさい。 *
〔設問32〕二番目にくる文の番号を答えなさい。 *
〔設問33〕三番目にくる文の番号を答えなさい。 *
〔設問34〕四番目にくる文の番号を答えなさい。 *
〔設問35〕最後にくる文の番号を答えなさい。 *
Ⅵ 次の一続きの文章を、6つの段落に分けるとすると、どこで分けるのが適切か。〔設問36〕~〔設問40〕に対して、答えなさい(各文には冒頭に文番号を付してあります)。
①嵐のようなひとときが過ぎました。②傷だらけの体を支えるようにして、つうは去って行きました。③与ひょうはひとり取り残されることになりました。④そして、そのままただぼんやりと土間に座り込んでいました。
⑤どれくらいの時間が経ったでしょうか。⑥与ひょうは暗くなったことに気付ました。⑦力なく灯りを付けました。⑧その時です。⑨突然、与ひょうが叫びました、「な、なんだ、これは!」。➉つうが去った後の部屋は、箪笥やら布団やら火鉢やら、一切の家財道具が消えているではありませんか。⑪そのありさまを見て、与ひょうは初めて気付きました。⑫つうは、ツルではなく、サギだったのです。

〔設問36〕第二段落の冒頭文の番号を答えなさい。 *
〔設問37〕第三段落の冒頭文の番号を答えなさい。 *
〔設問38〕第四段落の冒頭文の番号を答えなさい。 *
〔設問39〕第五段落の冒頭文の番号を答えなさい。 *
〔設問40〕第六段落の冒頭文の番号を答えなさい。 *
Ⅶ 三段論法という論証形式があります。有名なのは、次のものです。  
①人間は死ぬ。(根拠1)②ソクラテスは人間である。(根拠2)③ゆえに、ソクラテスは死ぬ。(主張)
さて、〔設問41〕~〔設問50〕に示した論法が、三段論法に「合っている」か「合っていない」でそれぞれ答えなさい。
〔設問41〕①日本語は難しい。②私たちが話す言葉は日本語である。③よって、私たちが話す言葉は難しい。 *
〔設問42〕①夏は暑くなる。②あと少しで夏になる。③よって、あと少しで暑くなる。 *
〔設問43〕①美味しいものはカロリーが高い。②チキンは美味しい。③ゆえに、チキンはカロリーが高い。 *
〔設問44〕①日本食は美味しい。②お寿司は日本食だ。③よって、お寿司は美味しい。 *
〔設問45〕①友人と遊ぶことは楽しい。②休日は友人と遊ぶ。③よって休日は楽しい。 *
〔設問46〕①天気が悪いと頭が痛くなる。②今日は天気が悪い。③よって、今日は頭が痛い。 *
〔設問47〕①魚はエラ呼吸をしている。②マグロは魚である。③よって、マグロはエラ呼吸をしている。 *
〔設問48〕①私は犬を飼っている。②犬は哺乳類である。③よって、私は哺乳類を飼っている。 *
〔設問49〕①動物は生きている。②ライオンは動物である。③よって、ライオンは生きている。 *
〔設問50〕①A君は走るのが速い。②リレーの選手はA君である。③よって、リレーの選手は走るのが速い。 *
テストは以上で終了です。お疲れさまでした。
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