知的・発達障がいのある方の多くは、特別支援学校卒業と供に、学びを辞めてしまいます。巷間“成長の天井“といったことが言われ、この段階で成長を諦めているご家族が沢山います。しかし、多くの知的・発達障がい当事者は、環境を整え、やり方を工夫すれば、学校卒業後も成長を続けられます。

成長は本人にとっては大きな喜びであり、家族にとっては大きな希望です。

一方就労移行支援事業所には“就労準備性のピラミッド”という考え方があり、日常生活力、コミュニケーション力、労働習慣、作業能力といった４段階のアセスメントを行います。特に基本的な日常生活力やコミュニケーション力にある“穴“を少しでも埋めるため、目標を設定し、注意・指導を行っています。しかしこの“穴の原因”は認知発達の凸凹にあり、この凸凹の原因をみつけて乗り越えるよう手助けしなくては、“穴”を埋めることは難しいです。

そこで株式会社夢育てとNPO法人ユメソダテは、“夢育て農園”（世田谷区立桜丘農業広場内）において、知的・発達障害のある方々を対象に、畑作業をしながら、認知・身体機能を高める“人を育てる畑コース”を開講し、一緒に学ぶ受講生を随時募集しています。まずは体験（無料）してみて下さい。

成長は人生の醍醐味です。私たちは、知的・発達障害があっても、学業を終えていても、一度しかない人生、夢や希望を持って、自らの資質向上を楽しみ、周囲の協力を取り付けて、思いっきり生きる人を増やしていきたいと考えています。

見学にお越し頂いたり、ご家族との情報交換しながら、成長を促して行きたいと考えています。

履修内容：

①　ブレインジム他を通じて、原始反射の統合等、体の使い方の改善を目指します
②　フォイヤーシュタイン教材等を使い、認知能力（空間認知や比較・分類力等）の向上を図ります
③　具体性の高い畑作業を通じて、学びを自分のものとし、抽象概念理解の基礎を作ります

 主要講師
外山純：塾“よむ かく はじく”主催。NPO法人ユメソダテ理事
天田武志：発達障害児の学習支援ラーニングクエスト 代表
升岡圭治：帝人ソレイユ株式会社農業事業部長。NPO法人ユメソダテ理事
前川哲弥：NPO法人ユメソダテ理事長、株式会社夢育て代表取締役

募集対象：畑に自力（又は家族or支援者同伴）で通える知的障害のある１０代、２０代の就労移行支援事業所、B型事業所に通っておられる方を中心に募集します（それ以外の方でご希望の方はご相談に応じますので、お申し出ください）。