桜門体育学会 令和2年度(第11回)学会大会 特別講演【感想用フォーム】
≪特別講演≫
講 師:福田充(ふくだみつる)
日本大学危機管理学部教授、同大学院新聞学研究科教授
日 時:令和3年1月17日(日)~1月23日(土)に視聴閲覧・感想の打ち込み可
テーマ:新型コロナウイルスの危機管理とリスクコミュニケーション
概 要:新型コロナウイルスのパンデミックは世界に大きな被害をもたらした.日本政府や自治体の対応は初動において混乱し,危機管理の観点からも大きな問題を残した.日本で初めて発出された新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が解除されたのち,日本社会は経済活動などの社会活動を続けながら感染防止対策を両立させるという極めて難しいオペレーションを実行し,アフターコロナの時代における新しい生活様式のあり方を模索し続けている.治療薬やワクチンが開発,承認され,日本国内で接種開始されるまでの間,この新型コロナウイルスに対する危機管理も次のフェイズへと移行しつつある.グローバルなリスクであるこの新型コロナウイルスは,社会においても政府や自治体だけでなく,企業や学校,病院,そして家庭や個人までもがステークホルダーとしてそれぞれの対応を求められる遍在的なリスクであり,公助だけでなく,共助,互助,自助といったあらゆるレベルでの危機管理が求められる.社会全体で取り組むべき新型コロナウイルスの危機管理はどうあるべきか,とくにリスクコミュニケーションの観点から考察する.