人は性格や体質などすべての性質が遺伝で決まる( 25 )。生活環境によって変わってくる場合もある。ある双子(一卵性)の例を挙げてみよう。その双子は、幼児のころ両親が離婚して、一人(Aさん)は父親に、もう一人(Bさん)は母親に( 26 )。一卵性なのだから、同じ遺伝子を持っている( 27 )が、20年後、二人は外見も性格も大きく異なっていたのだ。父親は異常に厳しく、毎日のようにAさんを叱っていた。また仕事が忙しいため、食事はいつも( 28 )のものを( 29 )いて、そういう環境で育ったAさんは、神経質な性格となり、身体が弱くなっていた。一方、母親はやさしく、いつもBさんを褒めていた。また、忙しくても食事を作って( 29 )いて、そういう環境で育ったBさんは、明るく活発な性格となり、病気ひとつしない健康な身体になっていた。その後も二人は違う人生を歩み、Aさんは去年45歳の若さで病気で亡くなった。これは( 30 )一例だが、少なからず、環境による影響はあると言えるだろう。
【ひと】は【せいかく】や【たいしつ】などすべての【せいしつ】が【いでん】で【き】まる( 25 )。【せいかつかんきょう】によって【か】わってくる【ばあい】もある。ある【ふたご】(【いちらんせい】)の【れい】を【あ】げてみよう。その【ふたご】は、【ようじ】のころ【りょうしん】が【りこん】して、【ひとり】(Aさん)は【ちちおや】に、もう【ひとり】(Bさん)は【ははおや】に( 26 )。【いちらんせい】なのだから、【おな】じ【いでんし】を【も】っている( 27 )が、20【ねんご】、【ふたり】は【がいけん】も【せいかく】も【おお】きく【こと】なっていたのだ。【ちちおや】は【いじょう】に【きび】しく、【まいにち】のようにAさんを【しか】っていた。また【しごと】が【いそが】しいため、【しょくじ】はいつも( 28 )のものを( 29 )いて、そういう【かんきょう】で【そだ】ったAさんは、【しんけいしつ】な【せいかく】となり、【からだ】が【よわ】くなっていた。【いっぽう】、【ははおや】はやさしく、いつもBさんを【ほ】めていた。また、【いそが】しくても【しょくじ】を【つく】って( 29 )いて、そういう【かんきょう】で【そだ】ったBさんは、【あか】るく【かっぱつ】な【せいかく】となり、【びょうき】ひとつしない【けんこう】な【からだ】になっていた。その【ご】も【ふたり】は【ちが】う【じんせい】を【あゆ】み、Aさんは【きょねん】45【さい】の【わか】さで【びょうき】で【な】くなった。これは( 30 )【いちれい】だが、【すく】なからず、【かんきょう】による【えいきょう】はあると【い】えるだろう。