第28回を数える精神科看護管理研究会。
私たちが大事にしてきた研究の在り方、ものごとを確かめ、極めていく方法の基本は語り合いだ。この会の根幹にかかわる、語り合いを会わずにできるのか。悩みました。会えるときまで待つというのもひとつの選択。ですが現実にはリモートによる対人関係、教育方法、学習環境はさまざまに広がり、対人援助の条件にも変化の兆しが見えている。ケアの環境と方法も変わっていかざるを得ないのか、いや、変わるわけはないのか。触れ合うことが基本である対人援助職としての看護者は、語りきれないもどかしさを感じている。その揺れる実感を放置せず、新たな語り口で語り合うことこそ今必要なのではないか。
ケアを継続するために悩み、解決できないことのいくつかを白日の下にだすことのできる研究会を途絶えさせたくない。そこで今年は、大阪の仲間を起点にしてはじめてのWeb開催に挑戦してみようと思います。不慣れな人は慣れている人に助けてもらいながら、みなさんとともにこれまでの1年、これからの1年を語り合う時間を持ちたいと思っています。