課題図書
連句の教室: ことばを付けて遊ぶ (平凡社新書)
選書の背景(日渡氏より)
みなさん、文学は一人でよむものだと思っていませんか?
そんな常識を変えてくれるのが連句です。連句は俳句を集団でよむジャンルです。
五七五・七七のリズムで、最初の人が五七五を読んだら(発句)、次の人が七七をよみ、
さらに次の人が五七五と続いていきます。いわばみんなで楽しむ文学の技法です。
もともと人類にとって文学は集団的なもので、万葉集はほとんどが恋愛の贈答歌ですし、
中世の歌や連歌を経て、江戸時代の俳諧ではこの連句が大きなジャンルでした。
西洋でもシェイクスピアの演劇など集団性をもった文学のジャンルは根強く残っていますよね。
日本では、明治に入ると発句が俳句として独立し連句の文化は衰えていき、
かわりに近代小説が文学の中心に位置付けられるようになります。
しかし、私たちの中には、このみんなで楽しむ文学の作法が眠っているはずです。
前回の読書会で、俳句の話がたくさんでたので、GENERYSというサードプレイスを活かし、
連句の世界をのぞいてみましょう。
第1回ドミニク・チェン『未来をつくる言葉』
第2回堀江敏幸の『雪沼とその周辺』
これを機に「皆が考えるサードプレイスの価値」「サードプレイスに求めるものとは」を語り合い、
GENERYS一同、ますます盛り上がってまいりましょう。
<詳細>
日程:2024年7月1日(月) 時間:20:00-21:30
開催方法: Zoomミーティング
参加時、こちらよりZoom背景をダウンロードいただけます。
(楢原ゆかりさん作)