要旨：有機・無機ハイブリッドペロブスカイト（OIHP）系化合物は、優れた太陽電池材料としての特性を示すことなどから、その光物性が近年注目を集めている。OIHP系化合物は、無機骨格に磁性元素や重元素を組み込むことが可能であり、優れた光物性をスピン物性と結合させる舞台として興味深い系である。最近、我々のグループでは、OIHP系化合物へのキラリティの導入を介して、空間反転対称性の破れを制御した物質開発を行ってきた。本セミナーでは、新規に開発した空間反転対称性の破れた系において、発現が確認された非反転対称性誘起の光‐スピン結合物性として、非相反的方向二色性と非線形光伝導現象に関して発表する。
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お問い合わせ：
木村尚次郎 （東北大学）
shojiro.kimura.b5@tohoku.ac.jp
