日 時: 2024年11月19日(火) 午後1時~2時(予定)
場 所: ZOOM
講 師: 森 義治 氏
所 属: 慶應義塾大学 理工学研究科 特任准教授
題 目: 量子計算を活用した効率的モンテカルロシミュレーション実行とその化学への応用に向けて
要 旨:
マルコフ連鎖モンテカルロ法は物理化学分野などの様々な分野で活用されており、最適化や分布からのサンプリングに利用することができる。一方で、複雑なスコア関数やエネルギー関数を使用した場合では、分布からのサンプリングが十分に行われず、不正確な結果が得られることがしばしば生じる。
このような非効率性を解消するため、計算物理化学分野においては様々な方法が提案されてきたが、一般的には課題が残されている。このような中で、最近では量子計算を利用することにより、モンテカルロシミュレーションの効率を向上させる方法が提案されてきた。これは古典コンピュータでは得ることが困難な状態を量子コンピュータはサンプリングできることを利用するものである。
本セミナーではそのような方法を化学応用に向けたモデル系である二重井戸型ポテンシャルと生体分子のモデルハミルトニアン系について適用したシミュレーション結果を示す。
本計算では古典コンピュータで行われる従来的方法と比較して、量子計算を利用した方法においてはマルコフ過程の収束性が向上した結果を得ることができ、その結果に基づいて本方法の応用的研究への有効性について議論する。------------------
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