発表1:
伊澤 誠一郎(分子科学研究所・助教)
「有機半導体界面での光電変換機能の開拓 ~有機太陽電池からフォトンアップコンバージョンまで~」
有機半導体界面では、電荷分離・再結合など有機太陽電池で最も重要な光電変換素過程が起こる。そのため、さらなる光電変換効率の向上のためには、界面近傍の分子層スケールの構造と光電変換素過程との相関を正しく理解することが重要である。さらに界面での電荷分離・再結合原理を応用することで、重原子を用いなくても近赤外光を可視光に高効率に変換できる新原理のフォトンアップコンバージョンや、乾電池1本分の起電力で高輝度に発光する有機ELデバイスを実現した。本講演では、これらの中心概念である有機半導体界面での光電変換について、その特長と可能性について議論したい。
発表2:
今田 裕(理化学研究所・上級研究員)
「極微分光で観る近接場光と単一分子の相互作用」
金属微細構造に光を照射すると、数nmの領域に局在した電磁場(近接場光)が誘起され、局所的に光と物質の相互作用を増強する。この増強効果を基盤とした様々な応用研究が進展する一方で、近接場光が極めて小さく、相互作用の詳細を精密に調べることはこれまで困難であった。我々は、走査トンネル顕微鏡(STM)と光技術を組み合わせた光STMを独自に開発し、STM探針直下に局在する近接場光の研究を行っている。本講演では、単一分子という対称性の定まった物質を試料にした光STM分光計測によって近年明らかになりつつある、近接場光と物質の相互作用の分子・原子スケールでの描像を議論したい。
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[開催日時]
6/23 (水) 17:00 開始
[対象]
主に大学院生以上としますが、他分野の方や学部生の参加も歓迎します。
若手研究者・学生の学際交流の場にもなると嬉しいと考えています。
[開催形態]
◆A形式(最大100人、学生優先).
講演者に対して直接の質疑応答や、フリーディスカッションに参加したいと考える方は、従来のアナウンスのようにZoomでの視聴。フォーム回答後のYoutube LiveのURLを知らせる自動返信のメールとは別途メールにてZoomのリンクをお送りします(16:30頃までに送信予定)。
◆B形式(人数無制限).
テレビやラジオ感覚の視聴(ただし質問はチャットを通じて可能)で構わない方は、Youtube Liveでの視聴。フォーム回答後に送られてくる自動返信メールに記載されているYoutube LiveのURLに時間になったらアクセスいただき、講演をお楽しみください。
以上二種類の形式のどちらかの視聴方法を選択してください。
なお、YouTube Liveは開催週の週末まではアクセスできるようにしておくので、時間が合わない方も時間差視聴することが可能です。
[参加方法]
本ページ下部にある登録フォームから登録。A形式を希望された場合は、Zoom URLは当日に本Vコロキウム運営用のメール(
molecular.photoscience.v.c@gmail.com)からメールにて通知されます。
[参加費]
無料(コロキウムも懇親会も)
[タイムテーブル]
17:00 - 17:05 開幕挨拶
17:05 - 17:40 講演1
17:40 - 18:05 質疑応答1
18:05 - 18:40 講演2
18:40 - 19:05 質疑応答2
19:05 - 19:10 閉会挨拶・次回予告
(希望者のみ)
21:30 - バーチャル懇親会
*オンラインツールを利用したV懇親会を計画しています。URLは、以下のフォームで参加表明いただいた方に、当日夕方までに別途メールでお送りします。
以上で不明な点があれば、こちら↓までお問い合わせください。
molecular.photoscience.v.c@gmail.com