旧淡水鉄道の線路沿いに露店が集まるようになったのが、この賑やかな朝市の始まりです。緑地公園がつくる影と、文昌宮のお香の煙に人々の生活が溶け込んで、この魅力的な都市風景はうまれました。
このために近年、双連朝市は台湾内外の観光客を惹きつけ、台北という街の看板となってきたのは皆さまご存じの通りです。

MRT中山駅から双連駅、さらにその北まで計画されている「線形公園」プロジェクトの工事のため、双連の朝市も大きな影響を受けようとしています。百名を超える露天商は、台北市の要求に従って自治会を組織し、朝市存続とプロジェクトとの折り合いを求めてきました。
自治会は積極的に地元地域の方々と協調し、消防の安全や清潔な環境を保つことを前提として、これまで数十年に及んできた多くの常連客との交流を続けていきたいと望んでいます。

しかし台北市は今のところ、露天商の立ち退きを言い募るばかりです。
そのため、緊急に朝市を支持する皆さまの署名を集めることにしました。
市が提示する「イチかゼロか」という姿勢の中に、伝統市場と文化保存、そして公共安全と清潔な環境とを両立させる道を、何とか見いだせないかと考えています。

日本の皆さま、どうか双連朝市を支持する署名をお願いします。
この朝市に思い出のある方も、沢山おられると思います。
台北という街の記憶であり根っこである、ここ「双連朝市」を守る活動に、どうか力を貸して頂けると嬉しく思います。

双連市集自治会  敬具